死ぬ事が怖くなかった。

残される者に何かを残そうとだけ考えていた。

誰にも心を打ち明けられず、深夜に散歩をしながら、悶々としていた夜もあった。


会話をした時、その人に自然と気持ちを話していた。

黙って聞いていてくれたその人に、僕は苦しみを勝手に押し付けて、被害者面をしていた。

本当にごめんなさい。

あなたが抱えている苦しみなんて、理解しようとする所か、気付きもしなかった。


あれから少しして、僕は救われた気持ちになった。

直接的にあなたは関係していないけど、あの時話を聞いてくれて、本当に嬉しかった。


今度は僕があなたの苦しさを助けたい。

誰よりも近い場所で 誰よりも時間をかけて。

あなたの持つ苦しさを一緒に支えながら、生きて行きたい。