大変


逃げ出したくなる。

後ろ向きの姿勢がつい出てしまう。

大変な事は避けて通りたいのが人情だ。

じゃあ、大変って?


「『大きく変わる』から大変なんだよ」

そう指導を受けた事がある。

よく変わるか、悪く変わるかはその人次第。

人は変化を嫌うが、時間がある以上、変化は常である。

諸行無常」 世の諸々の事に常なるものなど無い。

常に変化しているのがこの現実だ。

では、その変化を嫌ってもどうしようもない。

僕自身、気がつけばもうすぐ年齢は大台に乗る。

人がどうあがいても超えられない壁の一つが「時間」という変化の一つなのだ。

では、その変化に対しての姿勢が問題ではないだろうか?

先輩はそう教えてくれたのだ。

その時、視界が晴れるのを感じた。


今、僕の周囲で、また僕とは縁していない所で、悩み・苦しんでいる人がいる。

諦めないで欲しい。 僕もまだ諦めてはいない。

また、一人で抱えこまないで欲しい。 必ず支えてくれる誰かがいる。

忍耐の鎧を着、執念の剣を掲げ、激励というブーツを履き、

自らの悩みと敢然と立ち向かう。 その一撃は壁の大きさからすれば微々たるものかもしれない。

しかし、堅固な壁であろうとも、僅かな傷から崩壊してしまう。

僕の好きな曲の中にドリカムの「何度でも」というのがある。

”10000回ダメでヘトヘトになっても、10001回目は何か変わるかもしれない”

明日がその10001回目になるのかどうかは誰もわからない。

だけど、諦めの涙を流すぐらいなら、喜びの涙を流したい。