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嫌悪
間空けているので誰も見なくなったと思うと気が楽だ。
天邪鬼…。
誰も自分をわかってくれない。
話さないから当然だ。伝えないから当然だ。
これからも話せる人はいても、愛するに値しない人だろう。
いや、自分が恐れているのかもしれない。
きっと誰よりも臆病者だ。 自分が嫌になってしまう。
掲げた言葉は結局綺麗言にすぎないのか…? 秘めたる誓いは結局沈んでいくのか…?
「諦めて嘆くよりも 君が奇跡を起こせばいい」
自分が詠う言葉さえ、偽りにしてしまうのか…?
考えすぎか…? 神経質になりすぎているのか…?
自分の気持ちは? もし、指摘されたとおりだったなら? 独りになるだろうか?
今の状況は? 否定すら信じてもらえないときは? 肯定さえ疑われるのでは?
舌の根も乾かないうちに考えが変わるんだ。 腐った存在だ。
約束を貫けないんだ。 最低な存在だ。
でも、まだ生きなければならないなら、どうすればいい?
どうしたらいい? 今、何をすればいい?
そんな事ばかり考えて夜は更けて行きます。 考えるより動く事か…?
でも、実際の自分を見せられる相手なんて家族にもムリだ。
そんな人どこにもいないし。
ああ、だから人は独りか…。