依正不二


前にも書いたかな。  依法と正法が二つにして二つじゃない事。
依法ってのは環境を指してて、正法ってのは自分自身を指す。これが別々の様で別々じゃないって事。

例えば、戦時下だと、自分の身の回りにも死というものが付きまとってくる。
例えば、平和な時代、学校のクラスが受験シーズンに入ると、自分も同じ様に勉強をする事が多い。


これは周囲の環境に人間はすぐに流されるって事。

でも、それだけじゃなくて、裏を返せば、真剣な一人の想いは環境を変える事が可能だって事。


よく悩み事で相談します。 まず最初に言われる事。

「他人じゃないよ!  全部自分自身だよ!」です。


こんな人間が上司で嫌だ。 友達がこんな奴だ。  人間関係の問題。
こんな職場が嫌だ。 時間帯が不規則だ。     職場の問題。
ダラダラ過ごしている。  何をしたいのかわからない。  人生の問題。


どれを聞いても最初の答えが変わってくる。 その理由が冒頭の依正不二という言葉だ。
例えば、あなたに部下がいたとしよう。 特に目立つわけでもないが、成績が悪いわけでもない。あまり特徴が見えない感じの部下だ。 あるとき、部下が意欲的に仕事をこなす様になった。変わり身に驚くが、こちらにもガンガン質問や指導を請いに来る。 以前よりもその部下の事が可愛く見えないだろうか?

さて、今の話、変わったのは何か? もちろん部下である。たまには、頑張っても中々認められなかったり、潰されそうになる時もある。 だが、こちらの頑張りとひたむきさは、必ず人の心を動かさずにはおられない。

外交戦の肝心は『誠実』である事。 謝る事は素直に謝り、そして今後について決意を新たにしなおす事。
相手を自分の尺度で測っている間は自分も相手の尺度で測られている。


違いを認め合う事。 ゆとりを心に持つ事。 へこたれない事。 太陽として輝くには大切な要素。