超一流と一流

スポーツの世界。 プレッシャーからの言葉か、「精一杯楽しむ」という言葉をよく耳にする。
この「楽しむ」も、三流から超一流ではやはり姿勢が違うのだろう。

三流と一流の違いとかは色々な所で載っているので、書く必要もない。
じゃあ、超一流と一流の違いとは……?

やっぱり、最後まで行くと、メンタル面での勝負だと思う。
宮本 輝さんの書かれた本で「命の器」というのがあり、その中で著者が「優駿」という競馬界を舞台にした小説を書くときの、取材時でのエピソードを書かれた部分があった。

著者が騎手の一人と話していた時、話題が勝ち負けを分ける要素になった時、騎手が答えたのは「騎手の気持ち」だったという。 走るのは競馬なのだから、もちろん馬なのである。
だが、騎手は突き詰めて考えてみると、「勝った時も負けた時も、自分の馬が絶対に勝つという執念を最後まで持てたかどうか」に至るそうだ。

超一流と一流の違いは、そんな目にも見えない僅かな事が大きな差となっていると感じた。