家族

最小の社会単位。
だが、悲しくも最も喜びや憎しみの現れる場所。

個人主義とでもいうのか、家族も他人と同じ様に感じる風潮を想う。
だから、家族間の殺人事件が多いのか…


「両親がいなければ自分はいない」
この単純な一点を考えれば、子が親を殺す悲劇は生まれない。
「子を持って初めて知る親の心」
この単純な一点を考えれば、親が子を殺す悲劇は生まれない。


子供は厄介だ。 正直、居ない方が気が楽だ。
だけど、守るべきはずの者が実は自分を守ってくれている。
親は口うるさい。 正直、居ない方が気が楽だ。
だけど、煙たいはずの親から離れてみると、どれだけありがたい存在か分かる。


感謝を忘れてはいけない。 反省を忘れてはいけない。


中には、両親の仲が悪い場合もある。兄弟の仲が悪い場合もある。
だけど、自分までそれに流されてはいけない。
お互いが独立した自己だ。
導き出した結論はよほどの事でない限り、散々悩んだものだ。

悲しい結果になっても、自分は両方の親に尽くしぬけばいい。
また、自分がそうなっても、子供は絶対に離れても自分の子供だ。


最悪の場合、親がいない人もいる。
だけど、それも誰もが通る道だ。 それが人より早かったと思う様にするんだ。
全てを前進の力に変えて行く人は強い。 悲劇ですら希望に変えていける。
だから、冷めたりせずに、自分の境遇を思いっきり泣けばいい。
そして、それをずっと捨てずに戦って欲しい。
同じ境遇の人を救えるのはその苦しみを知っている貴方だけなのだから。


どんな辛い事も、明るく笑っていける「究極の楽観主義」を身につける事が出来るのは
実は、友達間でも、社会の風でも、恋人関係でもなく、家族の中にあるのかもしれない。


唯一取り返しのつかない事。
それは叱られる事。教育してもらう事。
こればっかりはいなくなった時に後悔だけが残る。
どれだけ叱られても、叱られ足りない。