バカ


どんな事でも初めは理想から始まる。 次に現実という壁。 だが、その壁はどこまでが現実だろう…
「人間誰しも敵に敗れる前に自分に敗れる」とは桂冠詩人の言葉だ。 自分自身の頭で生み出された敵は実際に手強い敵かもしれない。 しかし、ひょっとすると敵では無いのかも知れない。 それを判断するのは、現実に壁と思うものにぶつかってみてからだろう。
壁でも何でもなく、こちらの気持ちを理解してくれる場合も多々ある。 狭い自分の境涯で導き出した結論などあてにならない。


兄に言われた
「お前は中途半端に頭が回る。つまり結論をすぐに導き出せる。 それは悪い事ではない。むしろ良い事だろう。だけど、そのせいで限界を超えられないよ」と。こちらが少し怪訝な顔をしていたのかさらに指導してくれた。「自分で結論を導き出せるという事はその結論通りになれば、満足をしてしまう。ある行動をした。事前に予測した結果はこうで、実際そうなった。この時、お前は満足して力を抜く」と。さらに、「答えが先に見えてしまうから、やる気がなくなると『どうせこうだろう…』と決め付けて行動が止まる」と。


がむしゃらになって、自分でも想像のつかない結果を出せたという事が確かに僕にはない。 情勢とこちらの状況を見て、いわゆる「勝てない戦い」はしない。だけど、兄は「それでは本当の力なんて身につかない」と指導してくれたのだ。
今年一年、『執念』だけをもって、自分はどこまでバカになれるのか…
何でもいい。

目標・夢・仕事 色々ある。死んでも悔いはないと言える毎日を送れば見えてくるのだろうか