勉学


新入学も近いシーズン。受験でも合格した人もいれば、そうでない人もいる。


さて、いずれ子供を持つ予定の皆様。 子供が大きくなり「どうして勉強しなくちゃいけないの?」と聞かれたらどう答えますか?   誰ですか?「お父さんに聞きなさい」とか言っている人は…


何のために勉強するんでしょうね。 その理由は人それぞれでしょうけど、確かな事は一つ。「勉強のための勉強ならしない方がまし」という事。

現在の社会を動かす側になりたいなら、勉強するべきだと思う。  安定した収入と豊かな暮らしがしたいのなら、勉強するべきだと思う。  自分のやりたい事や夢があるのなら、勉強するべきだと思う。
こんな事はあげればキリが無いほどだ。 そして、全部正しいのだと思う。けど、それだけじゃ足りない。


お花見の時、人は桜の花に目をやる。鮮やかに咲き誇る桜は厳冬を乗り越えた強さを見せ付けてくれる。それは何とも言えない魅力だ。
けれども、あの枝葉を支えているのは太い幹であり、また、大地にしっかりと張っている根のおかげなのだ。
先に挙げた「一般的な勉強をする理由」はこの桜の花を見て憧れているだけの様に感じてならない。

根が枯れるとどんだけ大きな木であってもいずれは朽ち果てていくのだ。そして、やはり先に挙げた「一般的な勉強をする理由」には根がない様に思う。

人類の豊かな社会の創設のために勉強をする。これが僕が示せる答えだと思う。
きれいごとかもしれないけど、そういう視野にならないと結局の所は閉塞していくと思う。